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反社会的勢力 [社会]

テレビや新聞などの報道が最近は遠回しの言い方をするので対象がぼやけることが時としてある。

一般人や敵対あるいは競合する組織の人間を殺傷する事件などでマスコミが反社会的組織として持ち出すのがいわゆる暴力団である。

暴力団が、なぜ反社会的組織なのかというと、法律や社会のルールを破り、自分たちの構成員あるいは組織の利益を守ることを社会の利益よりも優先する、ということだろうか。

しかし、この構図、何かを連想させないだろうか。

私はこのブログで自身が警察に陥れられ、不当な拘束の上に裁判官たちの保身優先での強引な有罪判決といった体験を何度も紹介しているのだが、似たような経験をしたという人たちも併せて、孤軍奮闘いやいや、(日本、死ね)とも言うべき不当な役人社会への孤独の闘いをしている。

これは一見、少数派である個人が社会への闘いを挑んでいるように見え、その限りにおいては反社会的勢力の一端を担う形であるかもしれない。

さて、いわゆる殺人事件、それも目撃者や確たる証人のいない凶悪事件とされるもの、こういう事件での犯人の決め手としてDNA鑑定を用いるということで全米では、その見直しによって300件以上の冤罪が発覚したという。

日本でも足利事件や布川事件といわれる殺人罪で服役していたり、あるいはした人たちの冤罪が発覚したが、さて、その後、どうなったか。
彼らを陥れた連中は何らお咎めもないまま世間をのさばりまわっている。

法的なものはどうか?
なぜ、という観点もないまま、全く再発防止の制度設計すらされておらず、冤罪被害者はやられ損の状態。

日本でもアメリカで組織された冤罪を晴らす組織がこの4月に発足するということで、私も孤独の闘いをしている身なので、自身の濡れ衣を晴らすことも併せて実体験から協力することを申し出ようと接触を図った。

するとメールで返信が来たのだが、多数の打診があり、しばらくお待ちください、という内容。そのしばらくがどのくらいになるかわからないが、以前、弁護士の紹介で冤罪被害への協力依頼をした弁護士会の方などもう3年になるだろうか。

これは体験した人でなければ分からない事だが、星の数ほどあるのではないだろうか、そう思われるのが冤罪である。これほどの冤罪を生んでいる組織、反社会的組織と言わずして、なんと言おうか。

冒頭の部分で書いた、社会の利益よりも組織や組織の構成員の利益を優先する反社会的行為を行う組織が、反社会的勢力と呼ぶのならば、これだけの冤罪を生んでいながら厚顔無恥、知らん顔をして反省の色もないもない、これらの組織こそが反社会的勢力そのものではないか。

つまり反社会的組織などと暴力団等に対峙する正義の味方のようにしている体制側の警察、検察、裁判所こそが実は、法を破り(実際彼らのやることは本当にひどいものであるのに、刑務所に入らないなどというふざけたこと、体制側である、たったそれだけの理由で免罪となっている)社会の利益よりも自分たちの利益を優先させている反社会的組織なのだ。

暴力団構成員はいわゆるリスクをしょって暴力団員として活動しているのだが、警官、検察官、裁判官は国民の血税である税金で養われていながら、その国民を食い物にしている分、タチが悪い。

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いっぷく

冤罪はヒトゴトと思っていても
どこに落とし穴があるかわかりません。
そうした目にあうかあわないかは運なのかもしれませんね。
by いっぷく (2016-05-16 20:30) 

うーさん

>いっぷくさん
私の場合、逮捕した警官、担当した検察官、裁判官を見て弁護士や周囲の人間も悪役が揃い過ぎている、すなわち運が悪い、そのような事を言っていましたが、違うと思います。留置場に長くいるとチンピラとか詐欺師まがいとか、そういう人の方が罪に問われないとか軽いということ知りました。真面目に事件に対応する人の方が冤罪に落とし込まれやすい、という事です。そして布川事件の桜井さんを知って、自称チンピラだったという桜井さんでさえ、逮捕されたら冤罪を被せられるのですから、犯罪に縁のない普通の人は、確実に冤罪被害に遭います。日本の警察、検察はそういうところです。
by うーさん (2016-05-17 00:07) 

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