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言い訳 [日記]

“言い訳”は、この私の、総選挙絡みの、見誤った事に対する男らしくない言い訳の話である。
おおおそ、人を見誤った事のない私、と言っても基本的に善人説に立つ(このブログでは辛辣な事ばかり書いているので、そう思われないだろうが、実は、お人好しの裏返しで、辛辣な事を書いている)、その観点で見るので、その点での裏切られることは多い。おおよそ、見立てに狂いのないのは能力査定という点だろうか、などと男らしくない言い訳に終始する今回の情けないブログなのだが。

小池百合子という人物、大物で首相の器があり、国のかじ取りを付託するに足る女性政治家、そのように都知事選を闘う姿を見て、私は思ったのだ。父親が米軍相手の基地闘争での闘士という友人も、都知事選では「今回は私も小池百合子に投票した」そのように語ったものだ。有力な女性政治家が出てくることを、能力があれば喜ばしい事、私は、当時、そのように見た。
さて、以下は総選挙で、落胆した私の作り上げた陰謀説、これをもって総選挙の総括とするものなのだが。


首相を務めるAは、自身や自身の夫人が絡む学校建設問題で大きく支持率を落としたことから、悲願である、憲法改正を自身の手で行うそのタイミングや、環境作りについて、新たな総選挙での自身の与党を大勝させる形というものを探っていた。総選挙は任期切れに近づくにつれて、解散の選択肢が狭まるので、与党の負けを最小にするタイミングが重要だと、Aは考えていたのだ。ここには国民の負託を受けた首相などという考えはない。ただひたすら与党の負けを最小にするタイミングを狙っていたのだが、幸運な事に、最大野党が、自滅の道を辿りつつあり、野党再編がある可能性も出てきたので、野党側の体制が整う前に解散総選挙に打って出るのが、ベスト、そのように結論を出した。野党第一党が自滅気味であっても前回参院選で野党統一候補には苦しめられており、最大野党の党内がまとまる前に解散総選挙に打って出るタイミング、そのように判断したのだ。
 ただ、総選挙という事になると、一挙に野党がまとまって野党統一候補を出してくる恐れがある。それがなれば、かなりの苦戦、それも下野につながる可能性がない事もないほど、あるいは勝ったとしても責任論等で首相の剤にとどまる事さえ危うい。そこでAはもう一手を打つことにした。
野党分断作戦である。Aは国政に強い関心を持つ都知事のKに声をかけて、新党の発足を促した。
ここで行われた密約が
1、野党を分断させる事
2.比例復活を行えないように無所属での立候補を増やす事

これが成れば野党大勝の目はなく、Aは悲願の憲法改正に着手できる事になる。そして憲法改正はKの持論でもあり、異存はなく、さらに言えば、Aは、その代わりにAの後の首相にKを押すことを約束した。Kは現在の職である、都知事職を主催責任者であるオリンピックまで行い、その近辺のタイミングの良い時期にAが画策して衆院の補選を行う、その補選に出て国会議員となった後、Aが首相を辞した後の与党総裁選でKを押す総裁選で首相になる、そういう密約がAとKの間に出来上がり、急ぎAは解散の話を世間にリークし、Kは国政政党を主催する話を出すことになった。
つまりKの人気でKが作る新党に野党の国会議員が乗れば、ちょうど良いタイミングで他の野党からの新党への移籍に制限を設けるという事で、所属先のなくなる大勢の野党議員が路頭に迷う事になり、結局所属先のなくなった野党議員たちは無所属で闘わざるを得なく、選挙資金や比例復活という事でのハンディを負う事になり、当然与党が大勝することになる。
以上の話でAを安倍晋三に、Kを小池百合子に置き換えれば、かくして密約の実行になって、読者諸氏も知る選挙結果になった、そういう事になる。唯一の誤算は、立憲民主党なる政党が、思いの外、早く立ち上がった事、そして意外なほどの支持を集めた、そういう事だろうか。
とまあ、思うようにならなかった総選挙についての私の負け惜しみ解説なのだが、書いた私自身が、こんな事はなかったんだろうな、そう思っている。
何故ならば、安倍にそれだけの頭脳があるとは思えないからだが、昭和30,40年代の自民党ならば、あったかもね、そういうところか。
ちなみに、小池百合子はリベラルを過少評価し過ぎた。自民党の絶対的支持層は最大20%程度であり、保守だけで国政を二分する政党などできはしない。だいたい自由民主党という名を冠した政党にも属していたのに、リベラルを排除などと、何だろうかと思うが、国政を担うならば排除の論理など論外である。右から左まで国民は分布しているのだから、丁寧に国民の負託にこたえる、これが国政に参加する政党の義務であること忘れまじ。

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