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安倍晋三の政治手腕を信じてはいけない。 [所感]

安倍晋三の政治手腕を信じてはいけない

 安倍晋三の内閣支持率、下がっているようだが、実力を考えると高すぎる。
 ここに来て安倍内閣の体質が分かってきたと見えて、低落傾向だが、それでも一桁とはなっていない。

 自身の身内である旧戦犯の岸信介の事しかやっていないように見えるのに、相変わらずの支持があるのは、それにとって代わる受け皿がない、そのように国民が思っているからだろうか。

 しかし、何かというと、経済の安倍のような事で支持率回復をしてきたが、今の景気回復の助走は民主党内閣の時のものであり、決して実体を伴う経済運営(例えば国民の年金の原資を人質にした株への投資など虚業に足を突っ込み決して安定したものなどと言えないどころか、実態が明らかになった時、我々国民が驚愕する事態が起こる)の結果だとは言えない事は、アベノミクスを“アホノミクス”と揶揄する人たちによって語られているから、敢えて、ここで言うまでもないだろう。

 首相お膝元の内閣府で発表される経済状況は、“経済協力開発機構(OECD)加盟国35カ国での国際順位は前年より1つ下がり、20位となった。”というものに代表されるように日本の経済成長率はせいぜいが1%を0.1とか0.2%上回るかどうかというレベルなのに対して欧州諸国など3%近辺で推移しているという、日本の経済運営など決して誇れるようなものではないのだ。

 であるのに“経済の安倍”のようなことを言っては、実際には戦前の体制へと逆行するかのような社会の仕組み、特に警察国家へともっていって国民への縛りを入れる事ばかりしている。

 では、それだけ旧体質の事、例えば、情、義、信、忠等の人としての資質を重んじるかと言えば、森友学園問題に象徴されるように、教育内容を絶賛していたはずの自身が、その信を裏切るような事をやって、当事者の籠池氏から恨みを買う事になっている。

 言っている事とやっている事は違うし、安倍晋三という人物が本当に信じるに足る人物か、そういう事になる。

 では、少し前に強引に成立させた安保法案や、集団的自衛権とも絡む日本の外交・安全保障に対する言動はどうなのだろうか、そう見てみると、むしろ民主党政権時代の菅直人首相当時の自称中国漁船の挑発という武力行使への日本政府の対応の方が国民への安心感はあったかもしれない。

 この事に関しての私の感覚は、中国という国は火傷をしない限り、次から次へと自分たちの利益を求める行動を起こしてくる、そういう背景まで読んで対応しなければならないところ、あまりに弱腰に過ぎた、これがその後の尖閣への領海侵犯行動の常態化へとつながった、そう思っている。

 そういう目で見ると、安倍外交は強腰で安心感があるように一般の人は思うかもしれない。しかし、安倍晋三の言動が日本国民の安全安心を損なったことは確かであるし、今後もその事は危惧される。

 どういうことか覚えていない人もいるだろうから、その事に少し触れるが、ジャーナリストやあるいはボランティアその他で中東の紛争地帯に出かけている人たちがいる。

 私の感覚では、賛成できない行動だが、その中で武装勢力に摑まった人がいる、まさにその時に同じ中東の、それもすぐそばの国に行って、テロには屈しない、あるいは、武装勢力側から見れば敵対行動をとる、そのように宣言したかのような声明を発せば、遠い、日本の国会答弁とは違って、自分たちのテリトリーで敵対行動を宣言されたとみなされる。

 結果、武装勢力にとらわれていた日本人が処刑されるという結果につながったのだが、私はこの安倍晋三の政治的センスのなさ、どうして自民党の中で問題にならないのか不思議でならなかった。いや、自民党レベルの話ではなくわざわざ国民の一人を絶命させる処刑への後押しをしたのだから、国民レベルでの疑問提起があってしかるべきだったと思う。

 アメリカでさえ、中国や北朝鮮の国際的慣例から見ればどうかと思う自国民の拘束に対して、慎重な行動を取ったり元大統領を派遣して釈放させるなどの行動をとっているのに、何故、自己責任だからと、日本人であるにもかかわらず、危険に曝されている、その人命への執着を放棄するどころか、絶命へと後押ししたのだろうか。

そしてこのところの北朝鮮のミサイル及び核開発に伴う緊張の中で、ミサイル発射の都度、過剰に反応して、北朝鮮がアメリカを相手に発言している中、わざわざアメリカの前にしゃしゃり出て、日本に対する重大な脅威とかなんとか、言っているこのセンスは何だろうか。

 北朝鮮は日本に対するミサイル攻撃について“日本の米軍基地”そういう限定発言だったはずだが、五月蠅いハエのように、ミサイル発射実験の度に安倍がしゃしゃり出るものだから、とうとう、日本が焦土になるという話まで行きついてしまった。

 実際にそういう事が起こらない事を見切っての北朝鮮の話だが、しかし、本当に起こるか起こらないかは誰にもわからない。それはそうだろう、誰だって武力衝突が起これば、そして核を前面に押し出そうとしている国が戦争になれば想像を絶する惨事となる、そういう事が分かっていながら武力を前面に押し出そうとしている連中のやることだからだ。

 であるのに、何故、安倍晋三はわざわざアメリカの前に出て北朝鮮の矢面に立つ? 中国などを見れば反吐が出るほどの国家エゴを国際社会で出しているが、安倍晋三のそれは、むしろ日本国民の生命財産を危険に曝す行動で、決して国家エゴなるものではなく、したがって、浅慮の人物たちからでさえ共感を得られるものではないだろうし、まあ一種の国民へのテロという事だろうか。

 北朝鮮のやっている事は決して正当化されるものではない。しかし、戦争回避の努力もせずに宣戦布告書を出した日本、そしてそこに名を連ねた岸信介を信奉するような人物が、明確に平和的解決へと導けるわけでもないだろうに、何故、多くの経験、スタッフを持つアメリカの前にしゃしゃり出て、より緊張を煽るなど何を考えているのだろうかと思う。

 350万余の戦死者を出していながら、その総括もできない既成政党の指導者に1億3千万の国民の生命財産を守るという気概が本当にあるのだろうか。森友学園問題で、自身や夫人が少しでも関与してれば首相も国会議員も辞める、そのように大見得を切った割には、素晴らしい、そう称賛していた教育方針を実施していた森友学園の理事長を切り捨てたかのような対応。いつか我が身に及ぶのではないかと、国民が思っても不思議ではないのだが、さて、そういうところまで見ている国民はどれだけいるのだろうか。

悪いが、行政トップとして合格点を上げられないような人物のしでかした結果を尻拭いする事だけはしたくない。何故ならば安倍晋三が登場してきた時から、その器でないこと指摘してきている私には、彼を首相としている責任はないからである。

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U3

 残念ながらそれでも安倍晋三を信奉している人たちは少なくないのが現状だと思う。
 私は安倍内閣の誕生以来他に選択肢がないというような消極的選択はするなと主張したし、続く参院選の時もねじれ解消を標榜した安倍内閣と自民党に欺されるな、ねじれこそが緊迫した政治情勢を生み、ひいては政治の偏向を避けられる唯一の道だと主張したが、国民の殆どは自民党政治を望んだ。だから、それ以来政治ネタは控えている。国民が目が醒めるのは果たしていつのことになるのやら。
by U3 (2017-09-02 20:19) 

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