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人質司法 [司法]

フィリピンで買春した少女の裸を撮影したとして児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕されていた横浜市の元中学校校長の拘留要求を横浜地裁が却下、釈放されたというニュースが新聞に掲載された。

まあ妥当な判断だと思う。

いや、皆さんそれぞれにこの人物についての考え・感想というものがあるかも知れない。しかし、それと事実関係を元にした法律に則った刑罰は別のものであり、また社会としてどう考えるか、あるいは行動するかも別である。

さて、人質司法という言葉がある。
皆さんの中には耳にされた方もいると思う。

今回の元中学校校長については証拠となる写真は押収されており、逃亡の恐れもないとして、拘留の必要がない、そう判断されての保釈である。

そもそも、罪の確定していない人物に対して拘束をする、というのは法律違反なのだ。いや、上記、保釈が可能だとした証拠隠滅の恐れがないとか、逃亡の恐れがないとか、で述べたようなものは逆の事、つまり、その人物が犯人であった場合に、そういう新たな犯罪を犯す可能性がある場合にしか拘束してはいけない、そういう事であるはずなのだが、いつの間にか運用が逆になってしまっている。

もっと、そもそも論で言えば、掛かる判断を裁判所が下す、そういうものをわざわざ拘留請求する検察とは一体何であろうか、という事だ。
検察自体が戦前の体質から変わっていない。だから威嚇、恫喝で強引に犯罪者を作ったり犯罪者に仕立てることが、蔓延している。

そもそも検察が犯罪者としている人物は、一般国民であり、その扱いには慎重な態度が求められるのに、強引な取り調べとも言えない取り調べをしたり罠を嵌めたり、思考の原点から下の下なのだ。

何故、冤罪というものが判明している一方で、おかしな勾留請求やら出てくるのか不思議でしょうがない。一度、自分たちがおかしな事をやっていることの罪を被って刑務所に入ってみるといい。

検察はそれだけのことをやっている。
被疑者を勾留して閉じ込めている間に、外堀を埋めるのである。事実関係を丹念に抑える事ならいいが、検察にそれだけのおつむなどない。だから被疑者の身内を騙して落とすのである。

私のケースは高齢が故に耳も遠く、細かい字も見えない母に調書を作成するとは言わずに、話を聞きたい、そう言って呼び出し、本人が言ってもいない内容を書いて、調書とは知らない母親にサインさせている。

こういう事を警察に指示して作成するのだが、こういうもののどこが捜査とか事実究明と言えるだろうか。

さて、一方、裁判所はどうか、と言うとこれまた、おかしな人物のオンパレードである。
今回の判断は当たり前、という事なのだが、その当たり前でない事例が山のようにある。山のようにあるからこれを評して人質司法と言うのだが、被疑者を人質にとって検察の思うように訴追を持っていく、つまり被告人にしていく、というのである。

前述のようによっぽどの理由がなければ勾留してはいけないものを安易に判断して拘留するものだから、それが冤罪に繋がる。ところが裁判官自身は勾留延長について検察の意見を聞くと言っているのだが、まともに判断できる能力もない裁判官が多いものだから、不当な勾留が多発する。

ところが裁判官自身は自分たちは正しい判断を下している、そう思っている。しかし、彼らが全くどうしょうもない人種であることは彼らのやっている事自体がそれを示しているのだが、(こいつ、全く反省の色がないから、懲らしめてやれ)そういう感情の元、保釈を認めないのだ。

しかし、裁判制度では判決をもって初めて被告人となった人物が有罪となるのであって、それまでは犯罪者ではない。つまり判決が下るまでは懲罰意識が芽生えて、それに基づいた行動を裁判官自身が起こす事自体犯罪なのだ。

自分たちが勘違いして不当な勾留をしたり有罪にして刑務所に入れた事案について、それが発覚しても謝罪すらしないし、刑務所に入りもしない。こんな不当な事があっていいはずはないのだが、そういう事に頬被りしている裁判所や裁判官などなどとうてい信用などできないのだが、そういう事改めて、信頼できる裁判所にしていかないのだろうか、そう思う。

件の人物についても先走りして、ああだこうだと騒がずに、事実関係がはっきりして、それから適正な刑罰が適用されればいい、そういうことだと思う。裁判制度の適正化のためには、マスコミ等体制側に操作された情報に乗って強権の警察国家作りに利用されない方がいい。

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ojioji

お忙しくされていらっしゃる、あるいは、お身体の調子はいかがでしょうか。
福井地裁の原島麻由裁判官によって、もらい事故でも賠償責任があるというぼくには理解不能の判決が出されたニュースを知りました。
うーさんさまのことを思い出されたもので、つい書き込んでしまいました。
by ojioji (2015-04-20 15:30) 

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