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阿久根市民の選択 [所感]

この週末に、阿久根市長選の結果が出て、リコールを起こした前市長反対派の新市長が当選した。
投票率が80%を超えているという重みは市民の民意として受けとめなければいけない事実だろう。
リコールという行動を起こしての自ら仕掛けた選挙ということもあり、新市長には逆に大きなプレッシャーが掛かろうというものである。

ふつう、過激な改革を進めようとしてもめた場合、選挙では今回の竹原氏ほどの得票が得られないことが多い。そういう意味では竹原氏が得た票の多さも新市長は重みとして、受け止めねばならないだろうし、自ら起こした行動の結果は、並のものにしないよう、それこそ、世間は注目している事を肝に銘じて、市政を進めてもらいたいものである。

そうでなければ、事半ばにして閉ざされた竹原氏の思いや、竹原氏に思いを託した市民は浮かばれないというものである。
数が多ければそれが正しい、というものでもないことは、新市長もわかるだろうと思うが、まあ、住民の中から出てきた市長でもあるので市民でもない私があれこれ言うものでもないだろうが、しかし、国のありように関わってくることには、影響させて欲しくないものである。

今、国の施策が行き詰まり地方分権と言われて地方の首長の行政手腕が問われる時代だ。今までの利権に乗った人脈、組織等での行政ではたちいかなくなっている事が、最近の知事選市長選の傾向に現れているが、それでも完全に新しい試みへの抵抗感が強いのは、名古屋市での河村たかし氏の議会対策でも現れている。

今回の市長選の結果が正しいとか正しくないという話はできないが、少なくとも竹原市政の前よりはよくなったものを後戻りさせることがない事を期待したい。
ついでに言うが、新市長が法律を守ってと言った言葉は間違いであり、市民のために行政を行う、と言うのが正しい。法律は国民の為ではなく、行政を行う為政者により近いものに変質していることを知っておくべきである。

多くのケースにおいて法律は後追いなのである。しかし、行政は待ったなし、この精神を知らずして市長になるべきではなかった、そういうことのないように。
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kitazawa

驚くべき結果で、落選は予想外でした。
やはり、竹原氏の先端的な解釈の理想政治は因習にとらわれる地方都市では、ハレーションを起こして因習の旗色を塗り替える事は出来なかった。一票が公益に繋がる。そんな言葉も、インナーサークルの社会で暮らす人達には難し論理だったのでしょうね。
残念です。
ただ、<市民革命>はこれから始まるような気もします。ここからスタート。
竹原氏は中央に出てもらいたい。
東京なら理解者は多いと思いますが。
by kitazawa (2011-01-18 10:58) 

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