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NHKの影響力 [所感]

最近、NHKの宣伝番組や大河ドラマ出演者の出てくる番組で気になったことがあった。
浅井長政がアザイナガマサと発音されていることだ。
別にアサイだろうがアザイだろうがいい、と言いたいところだが、何故、今になってそうなるのか、不思議なのである。

浅井長政の出てくる大河ドラマは今回に限ったことではない。私の耳が悪くなっていなければ、今まで全てアサイナガマサと発音されていたと思う。しかるに今回、浅井長政を演じる本人はもとより、紹介するNHKのアナウンサーもアザイナガマサと発音している。以前、辰巳琢郎肯んじた時ははっきりアサイナガマサであった。

アザイナガマサが正しい、学説的にそう言っているのが根拠らしいが、やっぱりアサイナガマサが正しい、そういう話、学説も出てきたり、結局、浅井長政の統治していたところが浅井町と書いてアザイチョウと読むのが一番の根拠になっているとかよくわからない話である。人名と地名で読み方が違うところもけっこうあるのに、何故、そういうことになるのか。

深い浅いでアザイと読む読み方はないというか聞いたことがない。だから、固有でなければやはり、アサイと読むのがふつうだろうが、何故、アザイという読み方がでてくるのだろうか。

50代、60代さらには80代の人に聞いても皆、アザイなど聞いたことがない、アサイナガマサで習っているという話である。学校ではどのように教えているのだろうか。アサイと教えている方が多いというかそれがふつうだろうに、学校の教師もやりにくいだろう。

NHKでは言葉について、したり顔で言葉おじさんなる人物が嘘を述べている事も多いのだが、どうにも影響の大きい放送局が、簡単に方針転換した根拠がわからない。
ついでだから、言葉おじさんの嘘例を一つ。

全然とか全くとか、副詞について、その言葉の後には、本来否定の言葉が続く筈なのだが、別に気にしなくていい、そう言った。例として江戸時代の人が書いたという書物を引っ張り出してきたが、まず、この全然とか、全くとかいう言葉を使った時に、否定する文言を省略することがけっこう多いのであって、そのまま肯定形を使う事が正しいとは言えない事を知らなくてはならない。

例)全然、だいじょうぶ。最近、この使い方をする人も多いが、実際は”全然(問題ない)、だいじょうぶ”の意で、単に省略が行われているだけだが、それを理解していないと言葉おじさんと同じように勘違いするのである。
さらに言えば、今、この時代で、本当に専門的に文章を研究している人でなければ、普通の人に間違いのない文章を書けと言っても無理なように、江戸時代の人が全て、完璧であるという事ではないから、たまたま間違った例を引っ張り出してきて、こういう使い方をしてもいい、そういう断言はできないのに、簡単にやってしまう。

ま、そのようなことを言葉おじさんでさえ、やっているのでNHKが脚本家の独自性として大河ドラマの中で読み方を変えるということがあっても、まあ、あるかとは思うが、いわゆるニュース読みのアナウンサーレベルまで全て、右に倣えという状態は、私がNHKのそういう広報を見逃しただけなのだろうか。

身内の疑問に答えて、NHKに問い合わせをしたつもりだが、無視で回答はなかった。
細かい話なので、そう言うこともあるのか程度に聞き流して欲しい。


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