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続、違和感 [日記]

最近、テレビドラマ、と言っても推理ものだが、そういうものを見ていて感じるもの、いわゆる違和感だが、皆さん感じていないだろうか。

それは、”御遺体”という言葉なのだが、事件などが起きて刑事たちが現場に駆け付けた時に遺体に手を合わせる場面と同時に「御遺体」という言葉が発せられる。また捜査会議の中でも「御遺体」と発せられるのだが、いつからこういう言葉に切り替わったのだろうか。

確か、以前は単に”遺体”としか呼んでいなかったと思うのだが、いや”仏(ほとけ)さん”だったか。
私の言いたいことは”遺体”と呼べ、という事ではない。躯(むくろ)という言い方もあったりで、”御”なるものをつけてこなっかたのが、いきなり”御”が付きだして、これも時代の趨勢なのだろうか。命を大事にする、その先にあるものが”御遺体”なのだろうけれども何か違和感がある。

”御遺体”は葬儀の時の葬儀関係者でもなければ使わなかった言葉だと思うが、昨年暮れ辺りから、鼻につく言葉として感じ出した。

前述のように悪い言葉ではないのに、何故、違和感を感じるのかと言えば、それは警察という、どう見たって人命や人権を大事にしているとは思えない連中が使う言葉としてふさわしくないからなのだ。

現実に使っているから、テレビドラマでも使いだした、そういう事なのだろうか? しかし、いくら徹底しても、警察官の間で、こういうもの、速やかに普及するとも思えないのだが。

警察という組織、無実の人間を平気で罪に落としていてさえ、その有効な改善策を講じるわけでもないし、だいたい悪徳警官が多すぎることを見れば、慇懃無礼につながるような感覚でしかテレビドラマも見られないのは当然だと思う。

さて、同じような感じで受け止められる言葉が、”あざいながまさ”である。
以前にも書いたと思うが、NHKがある日突然、浅井長政の呼称を”あさい”から”あざい”に変えたのもNHKらしい短絡的なものの見方としか思えない。

農産物は”のうさんぶつ”、農作物は”のうさくもつ”、これがNHKを始めとするテレビ放送局の長く続いた読み方だったと思うが、長く頑張っていた高齢のNHKアナウンサーもとうとう時代を受け入れて”のうさくぶつ”そう言いだした。

であるのに、大河ドラマの重さであろうか、時代考証で浅井長政の所領の地名で”あざい”と読むところがある、そういう理由で”あざい”という呼称が浅井長政に対してもつけられてしまった。それまで、多くの俳優、役者という人たちが使ってきたから、というわけではないのにである。

ところが戦国ものの時代劇は昔からあるので、古いものを見ていると”あさいながまさ”である。
”かすかべ”のように同じ呼称でも春日部とか粕壁とか書いたりする例(時代で変わったらしい)もあったり、一つの理由で変えるべきなのか、疑問に思うのだ。

同じNHKの放送で用語について「全く…だいじょうぶ」そのような言葉を肯定的に放送したことがあった。江戸の先人の手紙を例に挙げたわけですが、重複を”ちょうふく”と読まず”じゅうふく”と読む人が正しいかと言えば、間違い、そのように私は学校で習ったのに、今や”ちょうふく”と読む人の方が稀有です。嘘も大勢が言えば真実になる、その典型でしょうか。

間違った言葉を使う人はいつの時代にも大勢いるわけですが、たまたま、その例を引っ張り出して、間違いではないというのも乱暴ではないかと。”全く”という言葉は否定の言葉でしめくくられるもの、そのあとに肯定の言葉を使い、否定の言葉を省力してしまう、そういう全体像を語らずに、NHKは「使っている人がいるからおかしくない」、そう言ったのですが、これも違和感ありです。

全く、(どうしようもない)何を考えているんだろう。この括弧で括った部分が良く省略されるわけですが、いずれ、正論が消えてしまうでしょうか。

あざいは地名であって、人名で使われたという話はないのに、その検証の話は出てきません。人名と地名で異なることは例としてあるのに、なぜそこまで検証しないで決めつけてしまったのか、不思議でしょうがありません。”あさい”で習ってきた人間としては、これを変えるにはこのような拙速でなく、もっとしっかりした根拠のある話で変えてほしいと思いますが、こういうものも力(権力という意味です)のある学者が主張すると、変わってしまうんですかねえ。これが世の中でしょうか、しかし、違和感ありますねえ。

「そこの川は、あざいから歩いて渡れるよ」いやいや、「そこの川はうざいから歩いて渡れるべな」いやはや、なんのこっちゃ。
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