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中国国防予算、5年連続の二桁伸び率 [国際]

中国の国会にあたる全人代で国防予算が承認されて昨年から10%(公式には10%前後としているが中国の場合、軍予算全てが表には出ない)の伸び率となり、これで5年年連続の二桁の伸び率になった。

中国の周囲を見渡してみる。果たしてどこに脅威があるのだろうか。
中国と並び称されるような軍事大国と言えばロシア、アメリカ。通常戦力で言えば日本、そのくらいだろうか。台湾だって、姿勢としては専守防衛。

他は、中国と同盟的存在であった北朝鮮、モンゴル及び旧ソ連諸国。どうしても軍事的には相当劣ってしまう。領海紛争の当事国もまともな軍鑑さえ持っていない、という国々ばかりだ。

さて、中国に攻め入ってこようという国家が見当たらないのに軍事力の増強を図るというのは、逆に攻め込もう、そういう姿勢があるからではないだろうか。

自身がやましい時は相手側を執拗に必要以上に非難する。
その見方で言えばいずれ日本とドンパチしたい、そういうものが透けて見えてくるのだが…。

さて、お隣、中国がこういう軍備拡張、覇権主義を取っている国と、日本国民及び日本政府は熟知しているのだが、これに対して日本政府が、どう対応していこうとしているのか見えない。

もちろん、中国政府が軍備拡張や覇権主義で周辺諸国と摩擦を起こしていても、それが中国の全てという事はなく、春節での日本における中国人観光客の爆買いが話題になるように、日本の経済にも一定の貢献をしている側面もある。

つまり一方的に敵視してよいという関係でなくなっている事は明らかなのだが、だからと、この軍備拡張を座視して良いという事にはならない。日本政府や日本企業が本当に分かっているのだろうか、と思う事がある。

中国での最優先事項は共産党政権の維持なのだ。つまり共産党独裁という体制に影響が出そうな場合、中国はその人民の生命よりも共産党の独裁体制維持を優先して人民の生命・財産を犠牲にする事を厭わない。

中国の軍事力がアメリカよりも劣っていると中国自身が認識している現時点で、中国が軍事行動を起こすという事はない。これは陰に陽にアメリカから圧力を受けているせいもある。そして、これは長年、中国の解放軍にとって、特に中華思想に染まっている中国人にとっては、耐えられない屈辱でもある。

これは日本人が想像する以上のものである事、あまり日本人はわかっていないと思う。だからこそ現在の軍事費二桁伸びという事の先が危険なのだが、既に宇宙での軍事において、ある部分では中国の方が優る分野が出現しているという。

つまり中国としては世界的な覇権を握る時が間近に来ている、そう考えているだろう。実際にアメリカに追いつく事はかなり難しいのだが、中国自身はそう思っていない。これは中国人の特質であり、どうしても相手を見くびって、傲岸な行動に出てしまう。

これが恐いのだが、これは可能性ではなく、現実に起こる事なのだ。周辺国や日本、アメリカが非難しても西沙、南沙が着々と中国の勢力圏に加えられている現実を見れば、これが絵空事ではない事おわかりだと思う。中国とはそういう国なのだ。

もう記憶の彼方に行ってしまった方も多いと思うが、天安門事件では、党の総書記でさえ失脚、その間、人民の命よりも共産党体制の維持が優先されている。人民の軍であったはずの解放軍が人民に銃を向けたと非難されたこの事件も結局は、共産党体制の維持が優先している。

さて、こういう事、中国と関係する人達の念頭にどれだけあるだろうか。中国に関しては想定外は許されないのだ。
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