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中国の外交力?! [国際]

中国がGDPで世界第二位になって、まだ数年の筈だが、既に世界に覇権を唱えるべく行動している。一党独裁で国民に数々の縛りを入れている政権。国外から色々な情報を得られるというよりは、毎年百万の単位どころか千万人の単位で海外渡航するレベルに行ってしまう国民の目を塞ぐことはできなくなってしまっている国における舵取りは難しい。

そういう中で、政権に対する求心力を上げる一番は、外に敵を作ることである。中国に関しては、これが日本という事になる。そして、実際それを行ったが、下地として反日教育なるものがある。だが、多くの中国人が日本に観光に来るようになると、反日教育のメッキなどすぐに剥げてしまう、そう思うのだが、共産党指導部は気にせずに、続けていくのだろうか。

だが、求心力を上げるものに中国人が特に燃えるものがある。中国四千年の歴史と、何かあれば必ずと言っていい程登場してくる文言に代表される、自尊心をくすぐるもの、中華思想を満足させればいいのである。

何々が国際的に上位に行った、という延長線上に世界一になった、そういうものが近年増えている。色々なことに関して世界一を実現して国民の自尊心を満足させる政権を倒そうという動きはなかなか出ない。

日本との緊張関係が経済的に得策でない、そういう事から日本との緊張関係を和らげる方向に中国が行っているなどと思うのは甘い考えであり、日本がどうであれ、中国が覇権を世界に唱える、この目的は共産党政権であっても変えない。

今、マスコミで取り上げられている中国提唱のアジアインフラ投資銀行もアメリカ、日本主導のアジア開発銀行に対しての中国の対抗策として持ち出されたものという事だが、現在、大きな経済成長の見込まれる地域はアジア地域であり、それに必要なインフラに対しての投資は莫大な利益を生む。

ここで主導して、アジア各国に大きな影響力を確保できれば、世界に覇権を唱えることができる、つまりアメリカにとって代われる、そういう思惑の元、この銀行設立に対して出資を募ったわけだが、米英と一括りにされることの多い国際情勢では一枚岩のように行動してきたイギリスがアメリカの要望に反して参加を決めてしまった。

つまり同盟関係よりも今後のリターン重視に舵取りを切り替えたのだ。
これはアメリカの外交の敗北を意味する。

いや、日本だって、良い事はない。これはアメリカの問題、そのように見たかどうかはわからないが、アメリカの要請を断ってなどという前に日本もアメリカ以上の外交を展開しなければならなかったのだ。

今後、同様の事が増えるだろう。
日本のようなレベルの低い官僚や政治家ではまともな外交はできない。

たいした外交力も持たずに靖国参拝とか自分の都合だけで行動する首相など担いでいるうちに、日本を取り巻く環境はいっそう厳しくなっていく、そういう事を示唆する出来事であり、アメリカも中東がいっそう緊張する羽目に陥った現在、身動きできなくなる時機が来るかも知れない。

役人が役人として全く機能していない日本と、腐敗しきっている中国。どのように動いていくだろうか。
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